2015年09月

shirosoma10

白は平等の色です。
平等の名の下に、持ちすぎた者からは奪います。
平等の名の下に、持たざる者には返します。
「全員から同じだけ取り立てるのは不公平だ」そんな思いから生まれた、
変化球のリセット呪文が存在します。

balance
《神の怒り/Wrath of God》、《ハルマゲドン/Armageddon》を双子の兄弟とするなら
《天秤/Balance》はさしずめ、その父親といったところでしょうか。
平等を体現した色が白なら、白を体現したカードがまさにこれです。

retributionofthemeekelspethsunschampion
MTGの慣例によると、パワー4以上が大型クリーチャーということになるようです。
白は大型クリーチャーを迫害する色でもあります。
しかしだからといって、白は自由を奪うことはありません。黒とは違うのです。
…ほら、あちらを見てください。
cancerabberationtruenamenemesis
昆虫学者や、ならず者の半魚人が暴れまわっても自由が保障されています。
なんて健全で平等な社会なのでしょう。

solartideausterecommand
もちろん、目に余る場合は一掃することも可能です。

windsofrath
白はエンチャントという歴史的で魔法的な遺産を保護する色でもあります。
表現の自由である、文化を尊重するというのも優れた色の証左ですね。
社会福祉のために多少の犠牲はつきものですが、その分他で多くを貰っているはずです。
仕方ないですよね。

hourofreckoning
トークン・クリーチャーはほとんどが1/1だったりバニラだったり、
フレンチバニラだったり…とにかく弱者を表したような存在です。
トークンでないクリーチャーの方が高性能で能力を"多く持っている"なら
そちらから奪い去るのが道理というものです。

masscalcifyplanaroutburst
しかし一言に平等といっても、世の中には色々な問題があり
そう簡単に物事を収められないのも事実です。
こうなったら、白以外の存在を無くしてしまいましょう。
白は高貴で秩序だった存在なので、白だけになれば解決です。
あとは土地が無くなったら困りますので、土地も見逃してあげましょう。
争いの無い平和な次元の誕生です。

こうして無事に、世界に真の平和が訪れました。皆さん、白でよかったですね。

ワールドマジックカップ2015予選も大盛況のまま終わりを迎え、
ようやく本年のモダン・シーズンも一息ついたころ…
海を越えたアメリカの地でも熱い戦いが繰り広げられていました!

StarCityGames Modern Open at Cincinnati on 9/5/2015
Winner 感染/Infect
Finalist 感染/Infect
3rd Place 親和/Affinity
4th Place マーフォーク/Merfolk
5th Place 親和/Affinity
6th Place 青白コントロール/UW Control
7th Place 純正双子/UR Twin
8th Place スリヴァー/Slivers

creatures (30)
2 《収差スリヴァー/Blur Sliver》
1 《暗心スリヴァー/Darkheart Sliver》
3 《拡散スリヴァー/Diffusion Sliver》
4 《風乗りスリヴァー/Galerider Sliver》
4 《マナ編みスリヴァー/Manaweft Sliver》
2 《壊死スリヴァー/Necrotic Sliver》
4 《捕食スリヴァー/Predatory Sliver》
3 《菅草スリヴァー/Sedge Sliver》
2 《歩哨スリヴァー/Sentinel Sliver》
4 《筋力スリヴァー/Sinew Sliver》
1 《吸管スリヴァー/Syphon Sliver》


lands (20)
1 《森/Forest》
1 《血の墓所/Blood Crypt》
1 《繁殖池/Breeding Pool》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《変わり谷/Mutavault》
2 《草むした墓/Overgrown Tomb》
4 《スリヴァーの巣/Sliver Hive》
2 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》


Spells (10)
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《集合した中隊/Collected Company》


sideboard
2 《骨鎌スリヴァー/Bonescythe Sliver》
1 《暗心スリヴァー/Darkheart Sliver》
3 《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1 《陰影スリヴァー/Shadow Sliver》
2 《吸管スリヴァー/Syphon Sliver》
2 《念動スリヴァー/Telekinetic Sliver》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《巣主スリヴァー/Sliver Hivelord》
predatorysliversinewsliversedgesliver
darkheartslivernecroticsliverhivelordsliver
M14、M15と基本セットに連続してフィーチャーされ
実しやかに成立が囁かれてきたスリヴァーデッキ!
擬似ロード能力持ちである《菅草スリヴァー/Sedge Sliver》や
モダンで使用できない《名誉回復/Vindicate》を再現した《壊死スリヴァー/Necrotic Sliver》の
採用がシブいです!《魂の洞窟/Cavern of the Souls》や《霊気の薬瓶/AEther Vial》から
打ち消されずに登場する各種システム・スリヴァー達は凶悪の一言。
そして《巣主スリヴァー/Sliver Hivelord》は文字通りフィニッシャーです!

creatures (28)
1 《呪文滑り/Spellskite》
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
2 《永遠の証人/Eternal Witness》
1 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
3 《修復の天使/Restoration Angel》
2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《罪の収集者/Sin Collector》
4 《復活の声/Voice of Resurgence》
3 《前兆の壁/Wall of Omens》
1 《根の壁/Wall of Roots》
3 《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》
2 《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
1 《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar》

lands (23)
3 《森/Forest》
1 《山/Mountain》
1 《平地/Plains》
2 《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》
1 《地平線の梢/Horizon Canopy》
1 《草むした墓/Overgrown Tomb》
2 《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》
1 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
2 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
1 《寺院の庭/Temple Garden》
4 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》


spells (9)
1 《崇拝/Worship》
4 《召喚の調べ/Chord of Calling》
4 《流刑への道/Path to Exile》


sideboard
2 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《オーリオックのチャンピオン/Auriok Champion》
1 《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
1 《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
1 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
2 《罪の収集者/Sin Collector》
3 《石のような静寂/Stony Silence》
2 《崇拝/Worship》
1 《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
1 《天界の粛清/Celestial Purge》
kikijikimirrorbreakerrestorationangelchordofcalling
《出産の殻/Birthing Pod》、《集合した中隊/Collected Company》と
殻系デッキの系譜は姿を変え形を変え、脈々と受け継がれてきました。
最新版は、そのどちらも用いずに《召喚の調べ/Chord of Calling》のみでコンボを決める、
"シナジー<カードパワー"のジャンク的な要素の強いデッキです。
中隊が無い分ピン挿しが減っており、ビートダウンとしても十分戦えそうです。

Jacob Van Lunen -  Elvish Evolution
creature (27)
4 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4 《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
4 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
4 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
4 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
4 《本質の管理人/Essence Warden》
1 《ドゥイネンの精鋭/Dwynen's Elite》
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
1 《威厳の魔力/Regal Force》

spell (16)
2 《奇妙な収穫/Weird Harvest》
4 《召喚士の契約/Summoner's Pact》
3 《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》
4 《進化の飛躍/Evolutionary Leap》
3 《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》


land (17)
16 《森/Forest》
1 《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》


sideboard (15)
1 《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
2 《奇妙な収穫/Weird Harvest》
4 《四肢切断/Dismember》
4 《自然の要求/Nature's Claim》
2 《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter》
2 《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》
cloudstonecurioweirdharvestevolutionaryleap
essencewardendwyneneliteheritagedruid
最後に紹介するのは公式記事より、ユニークなモダン・エルフです。
モダン版《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》としてエルフで使われ高騰した
ちょっと汚い愛称で知られる《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》(うんせきのうげいひん)。
このデッキではさらに《奇妙な収穫/Weird Harvest》や《進化の飛躍/Evolutionary Leap》まで採用し
下記無限コンボを高確率で決められるように調整されているとのことです。

#1 《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》+《遺産のドルイド/Heritage Druid》
 +《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》+いずれかの1マナを出すエルフ=無限マナ


#2 《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》+《遺産のドルイド/Heritage Druid》
 +《本質の管理人/Essence Warden》+いずれかの1マナを出すエルフ=無限ライフ


#3 《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》+《遺産のドルイド/Heritage Druid》
 +《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》+《エルフの幻想家/Elvish Visionary》=デッキ分ドロー


#4 《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》+《遺産のドルイド/Heritage Druid》
 +《ドゥイネンの精鋭/Dwynen's Elite》=無限トークン

特に最後のコンボは、各種サーチ手段のおかげでかなりの頻度で決められそう!
今から年明け最初のプロツアー・モダンが待ちきれません。

来る11月6-8日、アメリカはシアトルで行われる
レガシーグランプリの詳細が発表されました!

昨年も11月にニュージャージーでレガシーグランプリが行われており
来年は千葉で11月に!この時期はレガシーのシーズンなのかもしれません!


今回のシアトル、プレイマットは《秘密を掘り下げる者/Delver of the Secrets》。
カードに合わせて両面仕様のようです。
delver_mat_mobile
環境を代表するカードが採用される参加賞プレイマット。
古いカードも商品化されることがあるのがレガシーグランプリの魅力です!

参加アーティストも豪華!

bayoutropicalislandtundra
各種デュアルランドを描いてきたJesper Myfors

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黎明期から印象的なカードを数多く手がけるBrian Snoddy

truenamenemesis
比較的浅いキャリアながらも、《真の名の宿敵/Ture-Name Nemesis》で
レガシープレイヤーになじみの深いZack Stellaなどなど!

ビザを取得してでも行きたい本場アメリカのグランプリ。
今から大会結果も待ちきれません!

毎週末開催されているStarCityGames主催大会。
しかしいつも勝っているのは同じようなデッキばかり…?
いえいえ、同じように見えて違うんです。
勝利のためには、サイドの1枚でも同じじゃ駄目なんです!

Sultai Delver - James Capone
4th Place at StarCityGames.com Invitational Qualifier
on 7/26/2015
creatures (14)
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2 《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》


lands (19)
1 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
3 《Tropical Island》
3 《Underground Sea》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4 《不毛の大地/Wasteland》


spells (27)
4 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
3 《目くらまし/Daze》
2 《時を越えた探索/Dig Through Time》
4 《Force of Will》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《もみ消し/Stifle》
4 《思案/Ponder》
sideboard
1 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1 《無のロッド/Null Rod》
1 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《森の知恵/Sylvan Library》
1 《ズアーの運命支配/Zur's Weirding》
2 《見栄え損ない/Disfigure》
1 《方向転換/Divert》
1 《被覆/Envelop》
1 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《ゴルガリの魔除け/Golgari Charm》
1 《外科的摘出/Surgical Extraction》
2 《思考囲い/Thoughtseize》
1 《毒の濁流/Toxic Deluge》
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初心者泣かせな能力のくせに、3回も基本セット入りして
しかもイラストのバリエーションもやたらと多いことで有名な
《ズアーの運命支配/Zur's Weirding》を採用したBUGデルバーのレシピです。
早い話が、毎ターン相手に向かって+1能力を使うことのできる
死なない《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》みたいなもの。
盤面を制圧、または対等なところに持っていったうえで
コンボやコントロール相手にこのカードで蓋をする動きはなるほど、強力です!

Esper Deathblade - Erik Smith
5th Place at StarCityGames.com Invitational
on 8/28/2015
creatures (13)
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
1 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
2 《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》
1 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy》
1 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》


planeswalkers (3)
1 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》


lands (21)
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1 《湿地の干潟/Marsh Flats》
1 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 《Savannah》
1 《Scrubland》
1 《Tropical Island》
3 《Tundra》
3 《Underground Sea》
2 《不毛の大地/Wasteland》


spells (23)
1 《殴打頭蓋/Batterskull》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
3 《時を越えた探索/Dig Through Time》
4 《Force of Will》
1 《呪文貫き/Spell Pierce》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1 《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》
2 《思案/Ponder》
3 《思考囲い/Thoughtseize》
sideboard
1 《真髄の針/Pithing Needle》
3 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
1 《森の知恵/Sylvan Library》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《盲信的迫害/Zealous Persecution》
1 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
1 《テレミンの演技/Telemin Performance》
jacevrinsprodigyjacetelepathunboundteleminsperformance
最新エキスパンション、マジック・オリジンのトップレア
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy》がレガシーにも殴り込み!
いくら《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》になれるとはいえ、
まさか、《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》が使われる日がくるとは…!

そして先週あたりから話題の《テレミンの演技/Telemin Performance》は
対コンボの必殺兵器。オムニテル相手に、エムラクールをプレゼントするか
貴重なカウンターを使わせるか、難しい選択を迫ることになります。

こんなサイドボードの細かいところまで面白い!
デッキリストだけでも、下手な小説の短編よりもワクワクするレガシー。
来週はどんな1枚挿しが活躍するのでしょうか!?

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