2015年10月

毎週StarCityGamesの結果を見ていれば、
よく目にするプレイヤーがたくさんいると思います。
感染使い、Tom Rossもその一人!
tomross
poisoncounter
"The Boss"の愛称で知られる彼は
イケメンすぎてインビテーショナルカードまで
作られるほど!

そんな彼が、またまたやりました!

StarCityGames Legacy Open at St.Louis on 10/24/2015
Winner 感染/Infect
Finalist ANT/Ad Nauseam Tendrils
3rd Place RUGデルバー/Temur Delver
4th Place 珊瑚兜バント/Reliquary Retreat
5th Place BUG続唱/Shardless Sultai
6th Place WRデス&タックス/WR Death&Taxes
7th Place 奇跡/Miracles
8th Place BUG続唱/Shardless Sultai

Spells (28)
1 《森の知恵/Sylvan Library》
1 《強大化/Become Immense》
2 《Berserk》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
1 《輪作/Crop Rotation》
3 《目くらまし/Daze》
3 《Force of Will》
4 《激励/Invigorate》
1 《海賊の魔除け/Piracy Charm》
2 《呪文貫き/Spell Pierce》
2 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
2 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
1 《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
1 《思案/Ponder》


lands (19)
1 《森/Forest》
4 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
3 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《Tropical Island》
3 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1 《不毛の大地/Wasteland》
2 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1 《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》


creatures (13)
4 《荒廃の工作員/Blighted Agent》
4 《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
1 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》


sideboard
1 《屍百足/Necropede》
1 《呪文滑り/Spellskite》
1 《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》
1 《輪作/Crop Rotation》
1 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《Force of Will》
1 《水流破/Hydroblast》
1 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《自然の要求/Nature's Claim》
2 《水没/Submerge》
1 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1 《不毛の大地/Wasteland》
1 《Karakas》
glistenerelfblightedagentinkmothnexus
レガシー以下の環境でしか使えない凶悪スペル
《激励/Invigorate》と《berserk》による感染クリーチャーのワンショットキルを狙うデッキです。
《Force of Will》や《目くらまし/Daze》などのピッチスペルも使えるため
モダンのそれよりも十二分に速さを生かした動きをしていきます。

sylvanlibrarypiracycharmvinesofvastwood
このTom Rossの最新版では、通常、サイドボードに入っている
《森の知恵/Sylvan Library》や《海賊の魔除け/Piracy Charm》が
メインで使われており、さらにはクロックを守る重要カード
《巨森の蔦/Vines of Vastwood》が2枚しか入っていません。
マスターだからこそできる独自のチューンが光っています!

そして、何よりも今回の注目株はスイス1位のこのデッキでしょう。

lands (21)
1 《森/Forest》
1 《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《Savannah》
1 《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
1 《Taiga》
3 《Tropical Island》
2 《Tundra》
2 《不毛の大地/Wasteland》
4 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1 《Karakas》


Spells (26)
4 《珊瑚兜への撤退/Retreat to Coralhelm》
1 《森の知恵/Sylvan Library》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
3 《目くらまし/Daze》
4 《Force of Will》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
2 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》


creatures (13)
1 《極楽鳥/Birds of Paradise》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3 《貴族の教主/Noble Hierarch》
1 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》


sideboard
1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《真髄の針/Pithing Needle》
1 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
1 《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《輪作/Crop Rotation》
2 《被覆/Envelop》
1 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《流刑への道/Path to Exile》
1 《水没/Submerge》
1 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1 《議会の採決/Council's Judgment》
1 《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
retreattocoralhelmknightofthereliquarykessigwolfrun
以前チラッと話題にした《珊瑚兜への撤退/Retreat to Koralhelm》で
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》能力の起動&アンタップを繰り返し
その間に浮いたマナで《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run》を起動する
同じくワンショットキルデッキ、珊瑚兜バント。

アグロにしては、《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》を
クリーチャー換算したとしても17枚と、生物がやや少なめのこのデッキ。
果たしてレガシーのニュースタンダードになれるのでしょうか!?
期待です。


spells (42)
1 《金属モックス/Chrome Mox》
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4 《納墓/Entomb》
3 《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》
2 《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul's Vault》
4 《浅すぎる墓穴/Shallow Grave》
4 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
1 《再活性/Reanimate》
1 《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
2 《思考囲い/Thoughtseize》


lands (14)
1 《沼/Swamp》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 《Scrubland》
4 《Underground Sea》


creatures (4)
1 《コーリスの子/Children of Korlis》
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
2 《グリセルブランド/Griselbrand》


sideboard
3 《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
1 《真髄の針/Pithing Needle》
4 《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
1 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
4 《最後の審判/Doomsday》
1 《留まらぬ発想/Ideas Unbound》
1 《殻船着の島/Shelldock Isle》
TOP8以外も、面白いデッキがたくさん登場した今回のSCGO。
久しぶりにやってきたのは、元祖グリセルシュートとも言える"Tin-Fins"
griselbrandchildrenofkolis
モダンのグリセルシュートはグリセルブランドで殴って勝ちますが
こちらはストームのコンボパーツ(ドローソース)になっているのが
面白いところ。

そしてサイドボードに潜んでいるのは伝説の"Doomsday"デッキ!
doomsdaysenseisdiviningtopideasunbound
メジャーなストームデッキであるANTより少ないコンボパーツで
勝利することができる"Doomsday"に変身する
アグレッシブサイドボーディングプランを搭載しています。
これを使いこなせれば、君もストーム博士だ!

ちょっと注意をそらすと、とんでもないアーキタイプが現れるSCGO。
まさにレガシープレイヤーは
《留まらぬ発想/Ideas Unbound》の持ち主です!(言いたいだけ)

日本人が1、2フィニッシュで大盛況のうちに幕を閉じた
プロツアー"戦乱のゼンディカー"
今回は少し趣向を変えて、そのゼンディカーより新カードをピックアップ。
膨大なカードプールから無限の可能性を秘めたレガシーで
何とかデッキを組めないか、挑んでみました。
kioramasterofhedepths
《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths》
(2)(G)(U)  プレインズウォーカー — キオーラ(Kiora)

[+1]:クリーチャーを最大1体と土地を最大1つ対象とし、それらをアンタップする。

[-2]:あなたのライブラリーの一番上から4枚のカードを公開する。あなたは、その中のクリーチャー・カードを最大1枚と土地カードを最大1枚あなたの手札に加えてもよい。残りをあなたの墓地に置く。

[-8]:あなたは「クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、クリーチャー1体を対象とする。あなたは『その戦場に出たクリーチャーはそれと格闘を行う。』を選んでもよい。」を持つ紋章を得る。その後、青の8/8のタコ(Octopus)・クリーチャー・トークンを3個戦場に出す。


初期忠誠度:4
まず、レガシーにおいて確実に比較対象に上げられるカードがあります。
それがこいつ
jacethemindsculpter「私だ。」
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》

まずは彼と比べて、キオーラが劣っていると思われるポイントを探します。


・自分を守れない
強いプレインズウォーカーの基準として、自分を守れるということがあります。
多くはトークンを出したりしますが、ジェイスの場合はバウンスという直接的なもの。
一方、キオーラは自分を守る手段を持ちません。
ですが、僕はこの点についてはあまり心配はしていません。理由は後述。

・得られるアドバンテージが不確実
ジェイスは[0]能力で確実にアドバンテージを稼げるのに対し
キオーラは[-2]能力を使った場合、ごく稀に失敗する恐れがあります。

しかし、これも問題ありません。
その理由は、彼にあります!


tezzeretagentofbolas「俺だぜ。」
《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》

彼がどう関係しているのか。
テゼレットもまた青い4マナのプレインズウォーカーとして
ジェイスの影に隠れがちな存在ですが、そんな逆境にいて
彼はちゃんとレガシーでも一定の立ち位置を確保しています。

それは、彼はアーティファクトデッキにおいて
ジェイス以上の活躍を見せるからです。

そう。
キオーラもまた、ジェイスと違う方向性において
パフォーマンスを発揮することが可能なのではないでしょうか!?

UG Madness - Sample
Land(20)
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》

4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1
《島/Island》
1 《森/Forest》
1 《沼/Swamp》
3 《Underground Sea》
3 《Tropical Island》
3 《不毛の大地/Wasteland》


Creature(20)
4 《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
4 《恐血鬼/Bloodghast》
4 《復讐蔦/Vengevine》


Spells(20)
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《目くらまし/Daze》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《直観/Intuition》
4 《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths》
4 《Force of Will》

vengevinewildmongrel
キオーラの[-2]能力でカードが墓地に送られることを利用した
懐かしのマッドネスデッキです。
除去が少なすぎるので、もう一工夫加えたいところ。

このように、キオーラはクリーチャーが多めのデッキであれば
ジェイス以上のパフォーマンスを発揮できそう!な気がします。
そう、クリーチャーが多めのデッキなら、キオーラを守る
ブロッカーの手配も簡単なはず。目指せ、シミサーの姫。

Food Chain - Sample
Land(20)
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3 《Tropical Island》

2 《Tundra》
3 《島/Island》
2 《森/Forest》
1 《平地》
1 《Karakas》

Creature(22)
4 《Noble Hierarch/貴族の教主》
4
《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
1 《起源のハイドラ/Genesis Hydra》
2 《激情の共感者/Fierce Empath》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1 《オーラ術師/Auramancer》
4 《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffin》
2 《森林の怒声吠え/Woodland Browler》
1 《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

Spell(18)
4 《渦まく知識/Brainstorm》
3 《運命の操作/Manipulate Fate》
4 《食物連鎖/Food Chain》

3 《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths》

4 《Force of Will》
foodchainmisthollowgriffin
こちらは一部のプレイヤーにはすっかりおなじみ、食物連鎖です。
マッドネスはBUGで組んだので、こちらはバントカラーでまとめてみました。
いくつシナジーがあるか、見つけられるでしょうか?

Stasis - Sample
Land(25)
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《Tropical Island》

7 《島/Island》
6 《森/Forest》

Creature(11)
4 《Noble Hierarch/貴族の教主》
4
《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》
3 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

Spell(24)
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《停滞/Stasis》
4 《目くらまし/Daze》

4 《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths》

2 《凍りつく霊気/Flozen AEther》
1 《妨害/Swart》
4 《Force of Will》
1 《誤った指図/Misdirection》
stasisfrozenaether
[-2]能力を利用した例ばかりだったので、最後は[+1]を用いた例を。
もはや懐かしいレベルを超えてしまった感がある、《停滞/Stasis》です。
《野性語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を用いたガラクステイシスが有名ですが
キオーラならある程度[+1]能力を使用した後は
奥義でより直接的に勝利することが可能です。

何より、キオーラの強みは《Force of Will》のコストに充てられるところ。
青いプレインズウォーカーはこれだけで、レガシーで考える価値があると思います。
皆さんも「えっ?これ本当にレガシー級?」なカードで周りを驚かせましょう!

《時を越えた探索/Dig Through Time》禁止後、最初の国内大規模大会
Big Magic Openが開催されました!
管理人ムンナも出場したこの大会、結果は…

Big Magic Open Legacy vol.5 on 10/11/2015
Winner Miracles/奇跡
Finalist ANT/Ad Nauseam Tendrils
3rd Place リアニメイト/Reanimator
4th Place 赤単ペインター/Mono-Red Painter
5th Place ANT/Ad Nauseam Tendrils
6th Place ANT/Ad Nauseam Tendrils
7th Place BUGデルバー/Sultai Delver
8th Place ANT/Ad Nauseam Tendrils

なんとTOP8にANTが4人という波乱の結果。
決勝ラウンドは全4卓が"ANT"対"何か"という混沌の様相を呈しました!
ちなみに管理人はデス&タックスを使って1-4ドロップです。あーたのしかった(棒

Land(22)
2 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《島/Island》
1 《Karakas》
2 《平地/Plains》
2 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2 《汚染された三角州/Polluted Delta》
3 《Tundra》
2 《Volcanic Island》


Creature(4)
2 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》


Spells(34)
4 《渦まく知識/Brainstorm》
3 《思案/Ponder》
4 《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
1 《呪文嵌め/Spell Snare》
3 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4 《相殺/Counterbalance》
1 《対抗呪文/Counterspell》
1 《議会の採決/Council's Judgment》
2 《天使への願い/Entreat the Angels》
3 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
3 《Force of Will》
3 《終末/Terminus》
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
1 《紅蓮破/Pyroblast》


Sideboard
1 《至高の評決/Supreme Verdict》
1 《摩耗/損耗/Wear/Tear》
2 《封じ込める僧侶/Containment Priest》
1 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《僧院の導師/Monastery Mentor》
1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1 《Force of Will》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《赤霊破/Red Elemental Blast》
1 《紅蓮破/Pyroblast》
1 《対抗呪文/Counterspell》

プロ顔負けの腕前で晴れる屋を中心に活躍する強豪、斉藤伸夫が
BMO第五回の王者となりました!
なんと斉藤、この翌日にも、100人を超える参加者を集めた神挑戦者決定戦にて
TOP8に残るというとんでもない結果を残しています。スタミナお化けです。
jacethemindsculptersenseisdiviningtopcounterbalance
おなじみの奇跡デッキは、禁止となったディグもキーカードというわけではなく
むしろこれから、アドバンテージ勝負してくれるなら臨むところの構成。
フィニッシャーである《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と
《天使への願い/Entreat the Angels》はそれぞれ比較的たっぷり取ってあり
いざとなったらいきなり攻めに転じることもできます。
必要に応じて独楽を起動し、最適解を求める必要のある奇跡デッキ。
大きな大会で扱うには知識もさながら、体力や集中力も必要です。
それにしても、のぶおは強かった!

ANT - Maruyama Shota Finalist at Big Magic Open Legacy on 10/11/2015
Land(15)
1 《島/Island》
2 《沼/Swamp》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
3 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2 《Underground Sea》
1 《Volcanic Island》
1 《Tropical Island》


Spell(45)
4 《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
4 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
2 《強迫/Duress》
1 《思案/Ponder》
1 《汚物の雨/Rain of Filth》
1 《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《定業/Preordain》
3 《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
4 《冥府の教示者/Infernal Tutor》
2 《炎の中の過去/Past in Flames》
3 《苦悶の触手/Tendrils of Agony》


Sideboard
1 《Bayou》
2 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
3 《夜の戦慄/Dread of Night》
4 《突然の衰微/Abrupt Decay》
3 《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
2 《むかつき/Ad Nauseam》
lionseyediamondrainoffilthtendrilsofagony
マジックにはストーム脳というのがあって
戦闘や呪文の応酬とはまた別な考え方、駆け引きがあるという…。
丸山の"ANT"には、メインデッキにその由来たる《むかつき/Ad Nauseam》が存在しません。
純粋にマナ加速とドローを連打し、《苦悶の触手/Tendrils of Agony》まで繋げる、
というプランなのでしょう。速度で勝るが安定性に欠ける《むかつき/Ad Nauseam》は
速いデッキ相手のサイドとして落とし込むアイデア。これもまさにストーム脳の賜物!?

《汚物の雨/Rain of Filth》や《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》など
独創的な1枚差しも光るこのデッキ。オムニテルの凋落によってコンボ対策が緩んだこともあり
今後もスニークショウと並んで、警戒を怠ることは命取りになりそうです。


というわけでBMO、納得のいく結果を残せた人も残せなかった人も
まだまだ新環境は始まったばかり。今後も切磋琢磨して
レガシーに励みましょう。それではまた次回、大規模大会で!

《時を越えた探索/Dig Through Time》の禁止、《黒の万力/Black Vise》解禁、
そして戦乱のゼンディカーの発売…激動の1週間最初の大規模大会
StarCityGames Invitational予選の結果が早くもお目見えしました!

StarCityGames Legacy Premier IQ at Indianapolis on 10/4/2015
Winner BUG続唱/Shardless Sultai
Finalist スニークショウ/Sneak and Show
3rd Place エウレカテル/Eureka-tell
4th Place UBRデルバー/Grixis Delver
5th Place 土地単/Lands
6th Place ゴブリン/Goblins
7th Place ゴブリン/Goblins
8th Place カナディアンスレッショルド/Temur Delver

Shardless Sultai- Devin Koepke Finalist at StarCityGames.com Premier IQ on 10/4/2015
lands (22)
1 《森/Forest》
1 《沼/Swamp》
2 《Bayou》
1 《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》
1 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 《Tropical Island》
4 《Underground Sea》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3 《不毛の大地/Wasteland》


creatures (15)
3 《悪意の大梟/Baleful Strix》
4 《断片無き工作員/Shardless Agent》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》

spells (23)
4 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《Force of Will》
4 《祖先の幻視/Ancestral Vision》
2 《Hymn to Tourach》
1 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
1 《毒の濁流/Toxic Deluge》
1 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》


sideboard
1 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
2 《無のロッド/Null Rod》
3 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2 《見栄え損ない/Disfigure》
1 《魂の裏切りの夜/Night of Souls' Betrayal》
1 《Hymn to Tourach》
3 《思考囲い/Thoughtseize》
1 《毒の濁流/Toxic Deluge》
1 《Scrubland》
shardlessagenttoxicdlusgemeddlingmage
《時を越えた探索/Dig Through Time》の禁止により、手札破壊擁する
黒いデッキの復権が実しやかに囁かれていましたが、まさにその通りになりました。
このデッキでは、ディグに代わる新たなアドバンテージ源として
《断片無き工作員/Shardless Agent》を採用。
コンボデッキの減少によるフェアデッキの増加を見据え
かなりボード・コントロール力の高いデッキに仕上がっています。

それでもコンボを踏んでしまった場合、続唱のため軽いカウンター呪文を採用できない
このデッキでは《翻弄する魔道士/Meddling Mage》を強引に採用。
ハードキャスト用と思われる《Scrubland》の1枚差しが光ります。

StarCityGames Legacy Open Super IQ at Columbia on 10/4/2015
Winner デス&タックス/Death&Taxes
Finalist WUR石鍛冶/Jeskai Stoneblade
3rd Place リアニメイト/Reanimator
4th Place 4色デルバー/4-Color Delver
5th Place オムニテル/Omni-tell
6th Place 感染/Infect
7th Place オムニテル/Omni-tell
8th Place 感染/Infect

Omni-Tell - Ed Jose 5th Place at StarCityGames.com Legacy Super IQ on 10/4/2015
lands (19)
5 《島/Island》
2 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2 《裏切り者の都/City of Traitors》
3 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
2 《Volcanic Island》
1 《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》


creatures (1)
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》

spells (40)
3 《ドリーム・ホール/Dream Halls》
4 《全知/Omniscience》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
3 《狡猾な願い/Cunning Wish》
3 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
4 《Force of Will》
1 《直観/Intuition》
2 《否定の契約/Pact of Negation》
1 《急かし/Quicken》
4 《無限への突入/Enter the Infinite》
4 《思案/Ponder》
3 《定業/Preordain》
4 《実物提示教育/Show and Tell》


sideboard
3 《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
3 《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
1 《エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call》
1 《電謀/Electrickery》
1 《火想者の予見/Firemind's Foresight》
1 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《直観/Intuition》
1 《蟻の解き放ち/Release the Ants》
2 《拭い捨て/Wipe Away》
1 《紅蓮地獄/Pyroclasm》
showandtelldreamhallentertheinfinite
ジョニー、極まれり。
キーカードが禁止され、誰もが諦めたときほど
あえて手を出したくなるのが、真のコンボプレイヤーです。
弱体化を余儀なくされ、ガードが下がったところを狙ってきた
オムニテルがTOP8に2人入賞。
こちらは黎明期の形である"ドリーム・ホール"型で、リカバリー力はないものの
ハマッたときのゲームを決める力はディグ型を凌ぐ勢いがあります。

51th Known Magician's Clan on 10/4/2015
1st Place スニークショウ/Sneak and Show
2nd Place
発掘/Dredge
3rd Place WUB石鍛冶/Esper Stoneblade
4th Place マーベリック/Maverick
5th Place デッドガイエイル/Deadguy Ale
6th Place カウンターバーン/UR Burn
7th Place UBRデルバー/Grixis Delver
8th Place BUGデルバー/Sultai Delver

猫山☆全知☆ - Fukudome Yuu 1st Place at 51th KMC on 10/4/2015
Lands(19)
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《Volcanic Island》
3 《島/Island》
2 《裏切り者の都/City of Traitors》
2 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 《汚染された三角州/Polluted Delta》
1 《山/Mountain》


Creatures(6)
4 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
2 《グリセルブランド/Griselbrand》


Spell(33)
4 《実物提示教育/Show and Tell》
4 《Force of Will》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《思案/Ponder》
3 《騙し討ち/Sneak Attack》
3 《全知/Omniscience》
3 《狡猾な願い/Cunning Wish》
3 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
2 《水蓮の花びら/Lotus Petal》
2 《定業/Preordain》
2 《呪文貫き/Spell Pierce》
1 《狼狽の嵐/Flusterstorm》


Sideboard
2 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
2 《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》
1 《紅蓮破/Pyroblast》
1 《赤霊破/Red Elemental Blast》
1 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《紅蓮地獄/Pyroclasm》
1 《拭い捨て/Wipe Away》
1 《計略縛り/Trickbind》
1 《裂け目の突破/Through the Breach》
1 《血染めの月/Blood Moon》
1 《直観/Intuition》
1 《突然のショック/Sudden Shock》
1 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
所変わって西日本。
SCGと同日に開催された大規模大会ではスニークショウが1位になりました。
ちょうどディグ禁止前のオムニテルと同じ立ち位置でしょうか。

現時点では、このスニークショウとBUG系のデッキが頭一つ抜けている印象があります。
果たして大波乱は起きるのでしょうか。
管理人ムンナも参戦予定のBMO。結果に期待です!

debttech
先日、レガシーの環境を揺るがす大きな禁止改訂が発表された。
《時を越えた探索/Dig Through Time》の禁止―。
手札や土地破壊によって失われたリソースをたった2マナで補給する
そのカードの禁止に、多くの非青デッキ使いは昂ぶったことだろう。

Eva Green - Nakajima Koichi 5th Place at MMFC on 9/12/2015
Lands(23)
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
2 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
3 《暗黒の深部/Dark Depths》
3 《Bayou》
1 《Scrubland》
3 《不毛の大地/Wasteland》
2 《沼/Swamp》
1 《森/Forest》


Creature(15)
3 《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
2 《闇の腹心/Dark Confidant》
2 《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》


Spell(22)
3 《小悪疫/Smallpox》
4 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
3 《Hymn to Tourach》
2 《未練ある魂/Lingering Souls》
3 《生ける願い/Living Wish》
3 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》


Sideboards
1 《暗黒の深部/Dark Depths》
1 《不毛の大地/Wasteland》
1 《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
1 《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1 《Karakas》
1 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
4 《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
1 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
1 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《根絶/Extirpate》
タルモゴイフの昔から存在し、現在は見かけることがほとんどなくなった
アーキタイプ、それがBGミッドレンジ―Eva Greenである。
タルモゴイフが必要なものの青を用いないその構成は
レガシーではお手軽な部類のデッキだった(現在はヴェールのリリアナの高騰でその地位も危うい)
ナカジマは白をタッチすることで《未練ある魂/Lingering Souls》の採用に成功。
フェアデッキがこのしぶといジャンク戦略を攻略するのはかなり骨が折れそうだ。
hymntotourachliliannaoftheveillingeringsouls
面白いのが《生ける願い/Living Wish》によるシルバーバレットだ。
サイドボードには、この3色だからこそ可能な、とにかくとがった1枚差しの
クリーチャーと土地がずらりと並んでいる。
しかも、少しでも隙があれば《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》と
《暗黒の深部/Dark Depths》コンボが対戦相手の喉首を狙う。
livingwishdarkdepthsvampirehexmage
冒頭で述べた通り、間違いなく今のレガシーは手札破壊戦術擁する
黒にとって追い風が吹いている状況だ。
今こそ、黒が強かった昔のアーキタイプを《探査/Delve》し、
データベースから《時を越えた探索/Dig Through Time》をしてみてはいかがだろうか。

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