レガシーといえば思いつくのは何でしょう?
一撃必殺のコンボデッキ。それを華麗に阻止する《Force of Will》の応酬。
あるいは、超高速のアグロ。異次元のマナ加速から登場する巨大兵器…。

今回紹介するのは、そのどれも用いない、非常に地味なデッキです。

Death and taxes brennan gilley
1st place at starcitygames.com invitational qualifier on 6/7/2015 legacy
creatures (27)
4 《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
1 《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
4 《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
4 《ルーンの母/Mother of Runes》
2 《セラの報復者/Serra Avenger》
4 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
2 《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
1 《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
1 《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor》
4 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》

lands (22)
10 《平地/Plains》
1 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《不毛の大地/Wasteland》
1 《永岩城/Eiganjo Castle》
2 《Karakas》
spells (11)
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
1 《殴打頭蓋/Batterskull》
1 《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1 《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》

sideboard
1 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
1 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2 《封じ込める僧侶/Containment Priest》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1 《解呪/Disenchant》
2 《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
2 《大変動/Cataclysm》
1 《議会の採決/Council's Judgment》
2 《太陽の槍/Sunlance》

thaliaguardianofthraben
白染までも紹介した、《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》をフル活用する
まさに彼女のためのデッキです。
デッキ内の各クリーチャーが、お互いの弱点や足りない点を補っており
白好きだけでなく、シナジーの力で相手を蹂躙するのが好きなプレイヤーにもおすすめです。
さらにモダンの話ですが、実は先日のグランプリでもちゃっかり8位に入賞しています。

hans christian ljungquist's mono white Death and taxes – grand prix copenhagen 2015
creature (28)
4 《ドライアドの闘士/Dryad Militant》
4 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
4 《レオニンの裁き人/Leonin Arbiter》
3 《セラの報復者/Serra Avenger》
1 《族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit》
2 《呪文滑り/Spellskite》
3 《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
3 《刃の接合者/Blade Splicer》
2 《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
2 《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》

instant (11)
4 《流刑への道/Path to Exile》
1 《四肢切断/Dismember》

artifact (4)
1 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
land (25)
11《平地/Plains》
4 《幽霊街/Ghost Quarter》
3 《地盤の際/Tectonic Edge》
2 《地平線の梢/Horizon Canopy》
1 《変わり谷/Mutavault》
1 《永岩城/Eiganjo Castle》
1 《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》

sideboard (15)
3 《石のような静寂/Stony Silence》
2 《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《コーの火歩き/Kor Firewalker》
2 《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》
1 《避難所の印/Mark of Asylum》
1 《解呪/Disenchant》
1 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
motherofrunes
モダンで使用できない《ルーンの母/Mother of Runes》と《剣を鍬に/Swords to Plowshares》が
それぞれ《ドライアドの闘士/Dryad Militant》と《流刑への道/Path to Exile》に置き換わっているなど
フォーマットならではのチューンが施されているものの、妨害しつつ殴るというコンセプトはそのままのようです。


弱者の戦い
サッカーにおいて、弱いチームが引いて守りカウンターで攻めるように
デス&タックス(以下デスタク)もまた、個々のカードパワーの低さから同じような戦法をとります。
もちろん、デスタクが弱いデッキだなんて言うつもりはありません。
(環境がスニークショーで溢れかえっていた時代のメタデッキとしての強さは使っていてビビるほどでした)

《霊気の薬瓶/AEther Vial》からクリーチャーを少しずつ展開し、《リシャーダの港/Rishadan Port》、
《不毛の大地/Wasteland》で土地を縛り、時間を稼いでいる間に殴り切ります。
ここまでは、同じく薬瓶を使うゴブリンやマーフォークと一緒ですが
デスタクの特徴は白に多い2マナの妨害能力持ち(ヘイトベア)を搭載できる点です。
labirynthrevoker
前述のサリアに加え、《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》や《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》は
うまく環境を読まないと活躍できませんが、相手に"刺さった"時の強さは比類がありません。
そしてこれらを守る《ルーンの母/Mother of Runes》の存在…しぶとさを体現したようなデッキです。


繊細なデッキ構成
うまく環境を読むこと。デスタクは、環境に多いカードを対策するカードの山です。
なので、対策していない相手に当たった時や、上手くそれを引けなかった時はかなりあっさりとやられます。
青くないので、《Force of Will》や《渦まく知識/Brainstorm》を積むこともできません。
引きがかみ合わなかった時、ごまかしたり挽回する手段を持たないということです。
(そのためにタッチ青するタイプも存在します)
ドローが無い以上、何を何枚引くかは構築段階から決まってしまいます。
デスタクは全く同じ構成がほとんど存在しないと言えるほど、プレイヤーや環境によって
微妙に意趣を変えるデッキです。逆に言えば、そういうところがこのデッキの魅力であり、
玄人好みの部分といえるでしょう。

デスタクを強化するもの、それはまさに自分自身の経験と感覚。
しかし自分の経験値がストレートに反映されるという意味で、これほどまでに
味わい深いデッキはないのかもしれません。