debttech
いつの時代も、環境を掌握するのはコントロールだ。
先日行われたアジア初のレガシーグランプリ、GP京都では奇跡コントロールが優勝した。
あのKarsten Cotterもレガシーにおいて最良の選択と言わしめるほど、
奇跡デッキのコントロール性能を称賛している。

しかしレガシーにおいて、コントロールとは青白だけのものなのだろうか。
答えはもちろん、否だ。

青黒ポックス - Sugita Tsubasa 3rd Place at MFC on 06/28/2015
Spell(36)
2 《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
3 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
1 《冥府の教示者/Infernal Tutor》
3 《Hymn to Tourach》
4 《小悪疫/Smallpox》
1 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
2 《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
2 《毒の濁流/Toxic Deluge》
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
2 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2 《Nether Void》
2 《時を越えた探索/Dig Through Time》
Land(24)
1 《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
1 《沼/Swamp》
2 《Bayou》
2 《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》
2 《The Tabernacle at Pendrell Vale》
2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3 《Underground Sea》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
4 《不毛の大地/Wasteland》

Sideboard
2 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
3 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《苦花/Bitterblossom》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
3 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》

digsmallpox
《時を越えた探索/Dig Through Time》はレガシー環境を一変させたパワーカードだ。
デルバーデッキを始め、手札を消耗する青いデッキには必ずといっていいほど投入されている。
もちろん、奇跡コントロールも例外ではない。
Sugitaが目をつけたのは、"盤面を掌握しきれなくしないための保険"という、マイナスの考えではなく
"こちらから消耗戦を仕掛けた上での補充"というプラスの思考だ。
そして青白から青黒というカラーにシフトしたことによる、攻めのコントロール構築に仕上がっている。

コンボ相手には、《暗黒の儀式/Dark Ritual》で攻め立てるのがいいだろう。
ハンデスと《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》があればプランの破滅は確実だ。

フェアデッキ相手は《小悪疫/Smallpox》と《不毛の大地/Wasteland》で土地を攻める。
ここ最近、デルバーは土地対策を怠ってきた。《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》の怖さを知るときだ。


nethervoidinfernal tutor
ポックス・デッキにおいて、ハンデスで干渉できない唯一の行動―トップデッキが一番脅威となる。
さらに黒という安定性に難のある色は、白を加えたコントロールに比べ不安定と思われるのも無理はない。
その点を、Sugitaは見事にカバーしている。
《Nether Void》は相手の行動に完全に蓋をする一撃だ。
こちらも動けなくなるが、《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》がいるので問題はない。
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》、《冥府の教示者/Infernal Tutor》は
明らかにトップデッキ勝負となることを見越した上での算段だろう。
青黒では《終末/Terminus》が使えないが、タイミングを問わない《毒の濁流/Toxic Deluge》をプレイできる。

サイドボードはさらに強烈だ。
《突然の衰微/Abrupt Decay》は投入するほとんどの相手に大打撃で、しかも対処法がない。
《仕組まれた疫病/Engineered Plague》は部族デッキを沈黙させるのに十分で
奇跡ではできない芸当だ。
1枚差しの《苦花/Bitterblossom》は、ライフを詰めるのが遅いデッキで対応するのは相当困難だろう。


数年前、モダンとエクステンデッドを制した八十岡翔太のデッキは青黒、そして緑がベースだった。
エターナル環境におけるUBというカラーには無限の可能性が眠っているのかもしれない。