カテゴリ: オルゾフ組会報

oshiete
やあ、諸君。
新エキスパンションの発売と
先日の双子禁止を受けて、モダン市場の
値動きがとんでもないことになっているぞ。
まさにエルドラージの進撃を受けている
かのような大暴れだ…。

エルドラージデッキの隆盛:
《ウギンの目/Eye of Ugin》
《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/
Urborg, Tomb of Yawgmoth》
eyeofugineldrazitempleurborgtombofyawgmoth
eyeofuginprice
eldrazitempleprice
urborgprice
"ゲートウォッチの誓い"フルスポイラーの
公開前後から、モダンでエルドラージデッキが
成立するのではないか?という噂が
早くも実現しそうな形になってしまった。

個人的には、今までランプ型しかなかった
エルドラージデッキに新しい構成が
生まれるのは喜ばしいと思っているが
次元の捕食者にこのまま覇権を渡して
いいのか?気になるところだ…。


禁止改訂を受けて(禁止回避組):
《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》
《風景の変容/Scapeshift》
《鏡割りのキキジキ/
Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
goryosvengencescapeshiftkikijikimirrorbreaker
goryosvengeancepricescapeshiftprice
kikijikiprice

禁止改訂が発表されたということは
今後次のエキスパンション発表まで
新たな禁止はないということだ。
禁止スレスレのものから、
今後しばらくは禁止されないことが
ほぼ確定のもの、代替パーツなど
色々な情報を垣間見ることができる。


禁止改訂を受けて(既存強化組):
《復活の声/Voice of Resurgence》
《燃え柳の木立ち/
Grove of the Burnwillows》
voiceofresurgencegroveofburningwillow
voiceofresurgenceprice
groveoftheburnwillowsprice
双子禁止でフェアデッキが増加することが
見込まれるモダンにおいて
既存のアーキタイプの
対フェアデッキカードもすこぶる好調だ。
注目はトロンが採用する燃え柳の木立ち。
実際に土地単でも使われているが、
1万円台の土地はまさにレガシー級だ。

プロツアー直前ということで
モダンの値動きに注視してみたが
これが新規参入の障壁にならないか、
少し行く末が心配な今日この頃だ。

新エキスパンション発売にあわせて発行される禁止改訂。
今回は予定されていた18日(月)に先駆けての発表となり
モダンを代表するコンボデッキのキーパーツ
《欠片の双子/Splinter Twin》と
《花盛りの夏/Summer Bloom》の禁止が発表されました。
splintortwinsummerbloom
《花盛りの夏/Summer Bloom》は少し前から
その安定性とキルターンの速さが問題視され
禁止は妥当という大方の予想通りとなっています。

《欠片の双子/Splinter Twin》はモダン制定当初から
この環境のコンボの代名詞的として在り続け、
モダンマスターズ2015にも収録されていたことから
ある意味"聖域"とも言えた存在だったわけですが
今回の改訂はウィザーズからの"聖域なきモダン"
という方針を読み取ることができる結果となりました。
kuzureyukuseiiki

・今後この2デッキはどうするか
kikijikimirrorbreakerazusalostbutseeking
記事中にもありますが、今回の禁止は
ややカードパワーの劣る代替カードが
存在するため、これらを以って環境の
安定化を図ろうとしていることが伺えます。
(どちらも神河のカードというのは偶然でしょうか)

そして…ブルームを用いたコンボは、流石に
《不毛の大地/Wasteland》の存在が厳しいものの

双子コンボについては、昨年からたまに
結果を残しているレガシーへの導入として
おすすめかもしれません!

creatures (8)
4 《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》
3 《やっかい児/Pestermite》
1 《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》


lands (21)
2 《島/Island》
2 《山/Mountain》
4 《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1 《Taiga》
1 《Tropical Island》
3 《Volcanic Island》


spells (31)
4 《虚空の杯/Chalice of the Void》
3 《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
4 《血染めの月/Blood Moon》
4 《欠片の双子/Splinter Twin》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
2 《目くらまし/Daze》
4 《Force of Will》
3 《衝動/Impulse》
2 《誤った指図/Misdirection》
1 《否定の契約/Pact of Negation》


sideboard
2 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
1 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
2 《月の大魔術師/Magus of the Moon》
3 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
3 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
ancienttombchaliceofthevoidbloodmoon
モダンでは決して許されなかった、
2マナランドとモックスによるマナ加速から
《虚空の杯/Chalice of the Void》、
《血染めの月/Blood Moon》を叩きつける
ストンピィ戦略を絡めた双子コンボ。
ジャンドが少なく、奇跡が多いレガシーでは
実は有効な戦略だったりします。

正直増えないで欲しいレガシー版双子!
モダンもレガシーも、今後のメタの動向に
要注目です。

oshiete
またまたご無沙汰しているな。債務の騎士だ。
マジック的にはオフシーズンな今こそ、
何か新しい《隆盛+下落/Rise+Fal》カードが
存在するのではないだろうかと思ってね。
案の定…見つけたよ。


モダン:《きらめく願い/Glittering Wish》
700~900円

glitteringwish
glitteringwishprice
《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》コンボが
モダンでも有用ということが判明して以来、
ストレージ枠から高騰。一時は2000円代まで
記録したこともあったはずだが、知らないうちに
とうとう4桁を割っていたのがこのカードだ。
最後、少しだけ微増しているのは
ここ最近、MOでちょっとだけ結果を
残しているのと関係あるのかもしれないな。


モダン:《滋養の群れ/Nourishing Shoal》
1,100~1,700円

nourishingshoal
nourishingshoalprice

Super Crazy Zooのサイドボードと
グリセルシュートでのライフ補填手段として
これもまた、ストレージから大躍進を遂げた
カードだったが、全盛期から半分近く割り込んでいる。

モダン、レガシー:《闇の腹心/Dark Confidant》
5,500~6,500円

darkconfidant
darkconfidantprice
トレーダー/バイヤー界隈では
"今ガンガン下がっているカード"の筆頭として
槍玉に挙げられているのがこいつだ。
主にこいつを使うようなテンポ~ミッドレンジが
《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》等
探査カードをフィニッシャーに据えてきているのが
一助になっている気がするぞ。

環境によって強さを変えるカードでもあるので
まだ持っていない人はそろそろ集めてみるのも
いいかもしれない。

モダン、レガシー:《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
17,000~19,000円

tarmogoyf
tarmogoyfprice
ついにこの記事でも取り上げる時が来てしまった。
MTGを代表する高額カード、タルモゴイフ。
2回も再録されているので値下がりも妥当…
なのだが、モダンマスターズ1発売当初は
1万円代前半くらいの価格だったのを覚えている。
とはいえ、今後劇的に下がる理由も考えづらいので
やはり押さえるなら今かもしれない。

ちなみに、とある筋からの話だとFoil版は
モダンマスターズ2なら今、かなりお買い得らしい。
(尤も、デッキをFoilで揃えている人達からすると
未来予知版以外は価値がないそうだが)



今回は下がっているカードが中心だったが
いかがだろうか。来年はモダンのプロツアー、
そしてレガシーのグランプリがあるので
気になっている人は、やはりオフシーズンの
今集めるのが板、ではないかな?

shirosoma12
白は何でも蘇らせます。生物だけではありません。
むしろ、魔法的構成物の扱いが
白の得意とするところなのは皆さんもご存知でしょう。
replenishcleansingmeditation
黒が生物を殺すのも生かすのも得意とするように
白はエンチャントを自由に扱います。
我々は生死で遊ぶなどという
冒涜的な行為はしないのです。
retether
余談ですが、《再拘束/Retether》を使った
赤白の双子コンボがいつかモダンで
成立するのではないかと睨んでいます。
villagebellringersplintortwin

openthevaultroarofreclamation
アーティファクトもまた、青ほどではありませんが
白の前では手の平の上です。
《解呪/Disenchant》が《帰化/Naturalize》になったとき
M10以降(いわゆる新世界秩序)の白の置物に対する
役割は、エンチャント破壊と再利用だけになったと誰もが
落胆したものです。しかし、《蔵の開放/Open the Vault》を
見る限り、白はアーティファクトとも今後永く付き合って
いけるようです。

我々はアーティファクトに対しては、赤のように
無残に破壊するだけではなく、きちんと再利用しますので
このウィザーズの判断は賢いものだと言えますね。
secondsunrisefaithsreward
白は最もコンボから遠い色でつまらない―
そんな暴走狂のような賊徒には
このように果敢に異を唱えたこともありました。
suntitantriptotheabyss
emeriashepherd
現在はどうでしょう。
白は昔からクリーチャー、エンチャント、そして
アーティファクトの扱いに長けていたということで、
今はパーマネントとして、一くくりのリアニメイトが
できるようにまでなりました。

もはや万物の創生です。これはウィザーズが、
白をまさに万能の神の如き色として
認めたという証左に他なりません。
もし皆さんが、パーマネントのマナ・コストを
踏み倒したいと思ったら、最初に門戸を叩く色は
黒ではありません。まず白のもとに来るのです。
白はすべてを赦します。

shirosoma11

白は奇跡の色です。
宗教的な復活も司ります。
ゾンビやスカーブのような人工的な復活では
ありません。信じれば、願いは叶うのです。
ressurection
元祖、蘇生呪文の《Ressurection》は
リアニメイト(なんて忌々しい言葉でしょう!)の本家、黒よりも
先駆けて作られた、マジック史上初の
ソーサリー蘇生術です。
animatedeadreanimate
同時期の《動く死体/Animate Dead》はオーラ、
リアニメイトの代名詞《再活性/Reanimate》は
《蘇生/Ressurection》から数年遅れての登場です。
蘇生術はもともと、白を基本とする
高貴な呪文だったのです。
breathoflifefalsedefeat
またデメリットがなく、フレーバーに富んでいて
わかりやすい蘇生術は
初心者にも優しい呪文としてポータル系列の
エキスパンションにも愛されました。
《動く死体/Animate Dead》のごちゃごちゃした
テキストの、なんと汚いことでしょう!
angelicrenewalgiftofimmotality
死者の復活が得意なのが白ならば
これから死ぬ運命の者を救うのもまた白です。
miraculousrecoverydefythedeath
死は恐ろしいものです。
しかし、克服できないものではありません。
我々はこれを試練として乗り越える術もまた
持ち合わせているのです。
declarationofrebirthreturntotheranksrallytheancestors
軍団をまとめて蘇らせるのも
他の色には無い、白だけの特権です。

なぜリアニメイトというアーキタイプは存在しても
リザレクションはないのでしょう?
それはもしかしたら、蘇生術は人為的に
そうそう易々と行うものではない、という
神からのメッセージかもしれません。

蘇生特集、まだまだ色んなものが蘇ります!

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