カテゴリ: オルゾフ組会報


oshiete
このあいだ、三回目を誤って四回目と記載していた債務の騎士だ。
今回こそ、正真正銘の四回目だぞ。人間誰だって、間違いは起こすものだ。
もちろん業務会計上だって間違いは起こる。私だって一桁くらい間違えるさ。賄賂?何のことかな。

本日はいつもと趣向を変えて、値下がり傾向の銘柄を紹介しておこう。
債務者たちも、これで我が教団への支払いも捗ることだろう。

serraascendant
serraascendantprice
モダンで一大ブームを築いた、ソウルシスターズ。
だが、ここ最近活躍が下火のバーンの煽りを受け、それを喰う形だったこのデッキの
キーパーツ《セラの高位僧/Serra Ascendant》も値下がり中だ。

これでモダン参入障壁がまた一つ低くなったな、と思いきや
相棒の《オーリオックのチャンピオン/Auriok Champion》が頑なに高値維持を続けている。
モダンの夜明けはいつになるのだろうか。

sneakattack
sneakattackprice
こちらもレガシーで一時代を築いたスニークショーのキーパーツ、《騙し討ち/Sneak Attack》だ。
債務の騎士がようやくレガシーの環境にも慣れてきたころ
日本レガシー選手権で勝ち進んだところでこのデッキに当たり、敗退を余儀なくされたのを今でも覚えている。
だがそれも今は昔、《実物提示教育/Show and Tell》デッキが《全知/Omniscience》を繰り出すようになってから
スニークショー型は数を減らしていった。

最近、原点回帰でスニークショー型がぼちぼち結果を残してはいるようだが
好きな色をタッチできるオムニ型の自由度には敵わなかった、というところか。
逆にレガシープレイヤーは今のうちに集めておく、というのも手だろう。

foodchainwoodlandbellowerfierceempath

foodchainprice
もうご存知の方もいるだろうが、《食物連鎖/Food Chain》デッキに新たな相棒が現れた。
マジック・オリジンに収録の《森林の怒声吠え/Woodland Bellower》だ。
ここから《激情の共感者/Fierce Empath》なりをサーチして巨大クリーチャーでフィニッシュする。
グランプリのトレードブースでは海外バイヤーから押しも押されぬ人気だった
《食物連鎖/Food Chain》だが、上昇下降を繰り返しなんだかよくわからない値動きになっている。

3マナのエンチャントのある状況下で6マナのクリーチャーをキャストする…
これが現在のレガシーでプレイアブルかはわからないが、注目しておく価値はあるだろう。

今回はこんなところだ。みんなもたまには安いカードを探してみるのも面白いぞ!

debttech
レガシーは無限の可能性を秘めたフォーマットだ。
「《渦まく知識/Brainstorm》が入っていないデッキはそれだけでハンデを負っている」とは
誰かの言葉だが、そのハンデ差を爆発力で埋めてしまうデッキも存在する。

レガシー童貞親和 - Ozaki Takafumi Finalist at MMFC on 07/05/2015
creature(24)
4 《メムナイト/Memnite》
4 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4 《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》
4 《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
2 《エイトグ/Atog》
2 《刻まれた勇者/Etched Champion》
4 《金属ガエル/Frogmite》

spell(20)
4 《オパールのモックス/Mox Opal》
4 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
2 《急送/Dispatch》
4 《頭蓋囲い/Cranial Plating》
2 《投げ飛ばし/Fling》
4 《物読み/Thoughtcast》
land(16)
4 《大焼炉/Great Furnace》
4 《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》
3 《教議会の座席/Seat of the Synod》
1 《古えの居住地/Ancient Den》
3 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
1 《空僻地/Glimmervoid》

sideboard(15)
2 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
2 《頑固な否認/Stubborn Denial》
2 《思考囲い/Thoughtseize》
2 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2 《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
2 《血染めの月/Blood Moon》
1 《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
2 《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
《渦まく知識/Brainstorm》が入っていないばかりか、各種デュアルランドや
大よそのレガシーでよく見かけるカードの大多数が採用されていない。
レガシーでは、シナジーよりも単体のカードパワーが高いものが正義とされるが
このデッキはカードパワーを乗り越えるシナジーの塊になっている。

disipleofthevaultatog
Ozakiの親和は懐かしいパーツがいっぱいだ。
《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》はかつてスタンダードの親和の必須パーツだったが
自身がアーティファクトでないこと、単体で仕事をしないことから次第に数を減らしていった。
このデッキでは《エイトグ/Atog》、《投げ飛ばし/Fling》といった生け贄手段と
がっぷり四つに組んで、その爆発力の向上に一役買っている。

ユニークなのは《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》が採用されていないことだ。
奇跡とのマッチアップを考えるとほぼ必須パーツだと思われるが
Ozaki流の、メタゲーム上の判断や色マナの安定を優先させた結果だろう。
実際のところ、《血染めの月/Blood Moon》や《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》が
展開された盤面では、モダンでは採用できない各種アーティファクト・ランドの利便性には適わない、
という判断もうなずけるものだ。

コスト・パフォーマンスの面でも、親和デッキは頭一つ抜けている。
この夏、レガシーは敷居が高くて一歩踏み出せない…という人はこんなデッキはいかがだろうか。
モダンでも使いまわせるパーツが多いので、今後のMTGライフをさらに快適にさせてくれることだろう。

oshiete
熾烈な戦闘の最中でも、他ブログの価格調査記事とは一歩違う角度で価格を見ることができる債務の騎士だ。
《一日のやり直し/Day's Undoing》効果で《急かし/Quicken》が高騰~、とか
《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》再録で《巣穴の煽動者/Warren Instigator》が~、とか
そんな誰でも知ってる情報はお金にならな…おっと、誰か来たようだ。幽霊議員かな?

daysundoingquicken
goblinpiledriverwarreninstigator


今日紹介するのは、これだ

loamprice
lifefromtheloam
こいつは2回くらい再録されているせいか、まだ暴騰というほどではないが
おそらくこの値動きは、オリジンの新録カード《溶鉄の渦/Molten Vortex》のせいだと思われる。

moltenseismicassault
《壌土からの生命/Life from the Loam》は、土地カードをコストにする呪文や能力で盤面を制圧する
ロームデッキのキーカードだ。しかし、序盤のマナ基盤が意外とタイトなので
現モダン環境ではそこまで目立った活躍はしていなかった。
《溶鉄の渦/Molten Vortex》の登場で、一発逆転とはなるのだろうか。



flagstoneprice
flagstoneoftrokair
本日の何だこれ枠は《トロウケアの敷石/Flagstone of Trokair》だ。
元々、モダンでヘイトベアがデッキ圧縮用に積んでいたり、土地破壊デッキが
《爆裂/Boom》を悪用するために搭載していたものだ。それにしても、不思議な価格上昇だな。
boombust

モダン・グランプリ3連戦も終わり、オリジン発売まで高騰は一旦落ち着くだろうか。
今後も目が離せないな!

emptythrone
大好評、白染ま!今回はヘイトベア特集です。

ヘイトベアとは、読んで字のごとく、憎たらしい熊…。
妨害能力を持った《灰色熊/Grizzly Bear》(2マナ2/2)相当のクリーチャーのことですね。
ウィニーの色である白が最も得意とするクリーチャー群です。

gaddockteegmeddlingmage
しかし、今の環境は多色の熊ばかり。
今回ばかりは彼らにはお休みしていただきましょう。



白いヘイトベアの歴史は意外と浅く、純粋に白いヘイトベアの始祖と言えるものは
オンスロートの《真実の信仰者/True Believer》でしょうか。
truebelieveraegisofthegods
黒の脅威、手札破壊から身を守れるほか、火力や《苦悶の触手/Tendrills of Agony》などによる
一撃死を防いでくれます。布告(生け贄)系除去も、ほとんどが"プレイヤー一人を対象とする"ので
見た目以上に幅広いヘイトを買ってくれます。
初出から10年以上経って、被覆が呪禁に置き換わった《神々の神盾/Aegis of the Gods》という
後継種が登場しましたが、タフネスの低さや割られやすさから、僕は信仰者をおすすめします。

samuraiofthepalecurtainkatakiwarswage
お次は神河ブロックから。
《薄青幕の侍/Samurai of the Pale Curtain》は当時スタンダードを支配していた親和デッキへの
対策として(アーティファクトが墓地に置かれた時に誘発するカードが多かったため)期待されるも
大きな結果を残せませんでした。
その後より直接的な対策として、今でもモダンやヴィンテージで使われる
《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》が登場。このあたりから、ウィザーズ社の
"ちょっと環境のコントロールに失敗したら露骨な対策カードを次回エキスパンションで印刷する"方針が
明確になりましたね。

aethelswormcanonistkorfirewalker
《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》は、魔法金属エーテリウムによって
強化された生命体の次元、エスパーという設定を反映させたベアです。
《稲妻/Lightning Bolt》再録に沸いたこの時期ですが、同時に《コーの火歩き/Kor Firewalker》という
文字通り火消し役が抑止力になっていたとかなっていなかったとか。
今でもエターナル環境で使われるような水準のベアはこの辺りから増えるようになります。

leoninarbiterthaliaguardianofthraben
モダン、レガシーで大活躍のこの二人。
このころから、1ブロックに1体は白に2マナの"ベア枠"が設けられるようになった気がします。

imposingsovereigngrandabolisher
《威圧する君主/Imposing Sovereign》は先手では鬼神の如き強さで人間ビートダウンで大活躍しました。
《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》は、白という最もコンボに縁が無い色でなければ
もう少し使われていたかもしれません。

labirynthcontainmentpriesthallowedmoonlight
そして今現在、エターナル環境で存在感を発揮している最新のベアがこちら。
《迷宮の霊魂/Spirit of the Labirynth》は発表当初から騒がれた1枚で
《渦まく知識/Brainstorm》が跋扈するレガシーでは強力無比の一言。
《封じ込める僧侶/Containment Priest》は先日発表された《Hallowed Moonlight》との比較が
記憶に新しいですね。これもリアニメイトを始めとするマナコスト踏み倒し手段だらけの
レガシーで結果を残しています。

意外に新しいカードが多いヘイトベア達!
それだけ、昨今のクリーチャーの質が上がっているということなのでしょう。
単純に戦闘能力だけのクリーチャーもいいですが、ヘイトベアのようなクリーチャーを
使いこなしての勝利こそ、マジックというゲーム、そして白の哲学の醍醐味だと思いませんか!?

debttech
いつの時代も、環境を掌握するのはコントロールだ。
先日行われたアジア初のレガシーグランプリ、GP京都では奇跡コントロールが優勝した。
あのKarsten Cotterもレガシーにおいて最良の選択と言わしめるほど、
奇跡デッキのコントロール性能を称賛している。

しかしレガシーにおいて、コントロールとは青白だけのものなのだろうか。
答えはもちろん、否だ。

青黒ポックス - Sugita Tsubasa 3rd Place at MFC on 06/28/2015
Spell(36)
2 《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
3 《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
1 《冥府の教示者/Infernal Tutor》
3 《Hymn to Tourach》
4 《小悪疫/Smallpox》
1 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
2 《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
2 《毒の濁流/Toxic Deluge》
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
2 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2 《Nether Void》
2 《時を越えた探索/Dig Through Time》
Land(24)
1 《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
1 《沼/Swamp》
2 《Bayou》
2 《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》
2 《The Tabernacle at Pendrell Vale》
2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3 《Underground Sea》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
4 《不毛の大地/Wasteland》

Sideboard
2 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
3 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《苦花/Bitterblossom》
2 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
3 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》

digsmallpox
《時を越えた探索/Dig Through Time》はレガシー環境を一変させたパワーカードだ。
デルバーデッキを始め、手札を消耗する青いデッキには必ずといっていいほど投入されている。
もちろん、奇跡コントロールも例外ではない。
Sugitaが目をつけたのは、"盤面を掌握しきれなくしないための保険"という、マイナスの考えではなく
"こちらから消耗戦を仕掛けた上での補充"というプラスの思考だ。
そして青白から青黒というカラーにシフトしたことによる、攻めのコントロール構築に仕上がっている。

コンボ相手には、《暗黒の儀式/Dark Ritual》で攻め立てるのがいいだろう。
ハンデスと《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》があればプランの破滅は確実だ。

フェアデッキ相手は《小悪疫/Smallpox》と《不毛の大地/Wasteland》で土地を攻める。
ここ最近、デルバーは土地対策を怠ってきた。《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》の怖さを知るときだ。


nethervoidinfernal tutor
ポックス・デッキにおいて、ハンデスで干渉できない唯一の行動―トップデッキが一番脅威となる。
さらに黒という安定性に難のある色は、白を加えたコントロールに比べ不安定と思われるのも無理はない。
その点を、Sugitaは見事にカバーしている。
《Nether Void》は相手の行動に完全に蓋をする一撃だ。
こちらも動けなくなるが、《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》がいるので問題はない。
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》、《冥府の教示者/Infernal Tutor》は
明らかにトップデッキ勝負となることを見越した上での算段だろう。
青黒では《終末/Terminus》が使えないが、タイミングを問わない《毒の濁流/Toxic Deluge》をプレイできる。

サイドボードはさらに強烈だ。
《突然の衰微/Abrupt Decay》は投入するほとんどの相手に大打撃で、しかも対処法がない。
《仕組まれた疫病/Engineered Plague》は部族デッキを沈黙させるのに十分で
奇跡ではできない芸当だ。
1枚差しの《苦花/Bitterblossom》は、ライフを詰めるのが遅いデッキで対応するのは相当困難だろう。


数年前、モダンとエクステンデッドを制した八十岡翔太のデッキは青黒、そして緑がベースだった。
エターナル環境におけるUBというカラーには無限の可能性が眠っているのかもしれない。

↑このページのトップヘ