カテゴリ:オルゾフ組会報 > 白染ま

shirosoma
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from the vault: Angelsの発売を控え、にわかに活気づく天使ファン!
各種アクローマや《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》の新アートが公開されましたね!
そう、白といえば天使の色です!

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僕のEDH《魂を数える者、タリエル/Tariel, Reckoner of Souls》は天使だけで構成されたデッキ!
天使じゃない上に他部族まで支援する《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》なんて邪道…の話は置いといて

serraangel
MTGにおける元祖天使といえば、ご存知《セラの天使/Serra Angel》!
Serrated Sword(鋸刃の剣)が由来だというのはあまりにも有名です。

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そのMTG生誕から20余年…時代は変わりました。
新レアリティ・神話レアの象徴としてオーバーパワーにデザインされた《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
構築環境を席巻した彼女も今は昔。こんなハイスペックのクリーチャーですら
今やたまに、レガシーやモダンのコントロールデッキがアグレッシブサイドボードで採用する程度。
今現在、最も使われている天使は《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》でしょうか。
剣や鎧を持っていない、4枚の羽根、ヘイトベア寄りの性能…と新世代の天使は一味違います。
執筆段階の最新作であるオリジンの《徴税の大天使/Arcangel of Tithes》も流行を意識している様子。

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一体天使に何があったのか!?
答えは大型クリーチャーの配置転換にありました。
流石に象徴として残ってこそすれ、白の大型クリーチャーとしてアバター/Avatarや執政官/Archonが
天使一強だったレアクリーチャー枠に待ったをかけてきたのです…!

これ以上ない魅力的な"引き"で次回に続きます(露骨な尺稼ぎ

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本日は前回収まりきらなかったトークン呪文をまだまだご紹介!


ピンチの時はまかせろ!
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白は防御の色。劣勢を弾き返す色であり
それを実現してくれるのがトークン・クリーチャー軍団だ。
《機を見た援軍/Timely Reinforcement》をインスタント・タイミングで使おうとするのは
白使いなら誰もが経験する通過儀礼のようなものだ。


殴れど減らず
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攻撃時の誘発型能力も戦闘の達人、白の十八番である。
打撃力の増加から、息切れ防止、後衛の配置と軍隊を操っているかの如き挙動が楽しめる。

お供連れし者たち
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オマケ付きクリーチャーというのはコストパフォーマンスの白ならではの特典で
ポテトチップスに付いている野球カードのように手軽なオマケとしてトークンが選ばれている。
相棒はもちろん、《ちらつき/Flicker》などの明滅メカニズムだろう。
さらにこれらはレアリティの差こそあれ、どれも強さに絶妙な差異があって面白い。
特に並の兵士と互角以上に渡り合う、レディ・レン…何者なんだ。

転生、そしてBUSHIDO
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白は幽霊の色でもあるので、転生を司ることもある。
大体は死亡時の誘発でスピリット・トークンを出す、という形で描かれている。
非常に詩的で、美しさと強さを伴ったメカニズムだ。

最終兵器X
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最後に紹介するのはX呪文。どれもトーナメント・シーンで活躍した一線級のものばかりだ。
特に《天使への願い/Entreat the Angels》は現在もレガシーの奇跡デッキにおいて
コントロールを前にして、勝利への一筋の光明を見出そうとともがく
往生際の悪い対戦相手を介錯するとどめの一撃を担っている。

トークンにはマナ・コストがない。《漸増爆弾/Rachet Bomb》や《破滅的な行為/Purnicious Deed》で
いとも簡単にやられてしまう。
しかし逆に言えば、そんな手軽さが相手の虚を付き、突破口を開くことを可能にする
白の原点ともいえる戦略の一つでもあるのだ。

starfield
白好きといえば、カードのデザイン性やフレイバーを愛し
創作意欲に溢れ、独創性のあるデッキ構築や、サプライの工作も手がける
高学歴、高身長、高年収の紳士淑女であると相場が決まっていますが
そんな3Kプレイヤーの承認欲求を満たしてくれる、最も身近なアイテムといえばトークンでしょう。

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純正のものもいいですが、自分で絵を描いたりして作ったものや
お気に入りのマスコットなどで代用できるのもトークンの醍醐味。
今回の白染まは、そんなトークン戦術を得意とする白の歴史を紐解いていきます。
ちなみに、上記のトークンは現在のトークンカードの雛形ともいえるかなりレアなもの。

kjeldoranoutpostsacredmesaearthcraft
トーナメントレベルで最初の白いトークン生成カードといえば
《Kjeldoran Outpost》を抜きにしては語れないでしょう。
設置コストとして平地の生け贄を必要としますが、格安の3マナ相当で
1/1のトークンを生成でき、コントロールデッキや白ウィニーの全体除去に対する保険として活躍。
カウンターポストというアーキタイプのキーカードでもあります。

その後、純粋に白の呪文としては、ミラージュにて《聖なるメサ/Sacred Mesa》が登場。
《Kjeldoran Outpost》より安いコストで、より高性能なトークンを射出します。
《大地の知識/Earthcraft》という相棒を従え、無限トークンデッキも成立させました。

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次に結果を出したのは、白らしからぬルールの抜け道を縫って使われることとなった
《要撃/Waylay》のホワイト・ライトニング戦略でした。
本来、急場のブロッカーを登場させるカードである《要撃/Waylay》でしたが
「次のターン終了時」という当時の書式と第六版のルール下では、
対戦相手の終了ステップ中に唱えることで、返しの自分のターン終了時まで
トークンを場に留まらせ、攻撃させることが可能だったのです。

しかし、こんな攻撃的な使い方は白の哲学ではなかったのでしょうか。
その後登場した《動員令/Mobilization》はかなり防御的なカードとしてデザインされ
新たな《Kjeldoran Outpost》として、当時の"白い悪魔"こと《賛美されし天使/Exalted Angel》と並んで
オンスロートのトップレアの座に君臨することになりました。

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このように、黎明期は"毎ターン生成する置物"系カードが多かったトークン呪文ですが
このあたりから"純粋にトークンを生成するスペル"もようやく顔を出してきます。
Magic OnlineのVintage Mastersで再録され大暴れした《金切るときの声/Battle Screech》や
サイクリングが凶悪な《正義の命令/Decree of Justice》、現在のスタンダードでも活躍する
《急報/Raise the Alarm》など、01~03年は第一次トークン黄金期といっても過言ではないと思います。

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その後、ラヴニカではセレズニア議事会/Seleznya Conclaveのテーマがトークンだったため
セレズニア対立というアーキタイプを成立させました。
しかし白単のカードとしては《報いの時/Hour of Reckoning》、《弱者の力線/Leyline of the Meeks》という
お膳立てがあった割に、飛び抜けて代名詞となるようなカードがなく、寂しいところ。

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そしてしばらくは、特別にトークンデッキといえるアーキタイプは登場しない
トークン冬の時代が訪れます。《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》も
《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》もトーナメント・レベルですが
トークンデッキというよりは普通のデッキのフィニッシャーとしての性格が強いような…。

lingeringsoulsintangiblevirtuesecurethewastes
しかしイニストラードで《無形の美徳/Intangible Virtue》が登場して、
ついにトークンデッキは第二黄金期、一気にモダン級になる躍進を遂げました。
すべては《未練ある魂/Lingering Souls》のおかげですね。
それからの活躍は皆さんも知ってのとおり。

現在は直系の子孫、《荒野の確保/Secure the Wastes》の今後に期待、といったところ。
これだけ愛されているトークンカード!オリジナルトークンがいくらあっても足りません!


番外編:トークン対策カード達
aethersnapillnessintheranksdoggedhunter
どうも、オルゾフの"夜"の面です。トークン対策カードは大体黒に多いです。
直接の対策である《霊気の断絶/AEther Snap》はあまりにもニッチすぎて
ほぼ統率者戦専用といったところですが(一応、プレインズウォーカーも殺せるようになりましたが)
《集団疾病/Illness in the Ranks》、《悪性の疫病/Virulent Plague》という
構築級カードが登場してくれたので、これで一先ず喧しい軍団もおとなしくなることでしょう。

フレイバーに限って言えば、トークンは通常のクリーチャーと差異がないため
こうしたトークン対策カードは、デベロップがトークンデッキのパワーを抑えるためだけに
印刷することが多いようです。中々迷惑な話です。

そして(強さは別にして)何といっても最高のトークン対策カードは
《根気強いハンター/Dogged Hunter》でしょう。
自らが得意とする戦略を否定するような彼の存在は、まさに白の哲学"平等"を体現しているかのようです。

emptythrone
大好評、白染ま!今回はヘイトベア特集です。

ヘイトベアとは、読んで字のごとく、憎たらしい熊…。
妨害能力を持った《灰色熊/Grizzly Bear》(2マナ2/2)相当のクリーチャーのことですね。
ウィニーの色である白が最も得意とするクリーチャー群です。

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しかし、今の環境は多色の熊ばかり。
今回ばかりは彼らにはお休みしていただきましょう。



白いヘイトベアの歴史は意外と浅く、純粋に白いヘイトベアの始祖と言えるものは
オンスロートの《真実の信仰者/True Believer》でしょうか。
truebelieveraegisofthegods
黒の脅威、手札破壊から身を守れるほか、火力や《苦悶の触手/Tendrills of Agony》などによる
一撃死を防いでくれます。布告(生け贄)系除去も、ほとんどが"プレイヤー一人を対象とする"ので
見た目以上に幅広いヘイトを買ってくれます。
初出から10年以上経って、被覆が呪禁に置き換わった《神々の神盾/Aegis of the Gods》という
後継種が登場しましたが、タフネスの低さや割られやすさから、僕は信仰者をおすすめします。

samuraiofthepalecurtainkatakiwarswage
お次は神河ブロックから。
《薄青幕の侍/Samurai of the Pale Curtain》は当時スタンダードを支配していた親和デッキへの
対策として(アーティファクトが墓地に置かれた時に誘発するカードが多かったため)期待されるも
大きな結果を残せませんでした。
その後より直接的な対策として、今でもモダンやヴィンテージで使われる
《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》が登場。このあたりから、ウィザーズ社の
"ちょっと環境のコントロールに失敗したら露骨な対策カードを次回エキスパンションで印刷する"方針が
明確になりましたね。

aethelswormcanonistkorfirewalker
《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》は、魔法金属エーテリウムによって
強化された生命体の次元、エスパーという設定を反映させたベアです。
《稲妻/Lightning Bolt》再録に沸いたこの時期ですが、同時に《コーの火歩き/Kor Firewalker》という
文字通り火消し役が抑止力になっていたとかなっていなかったとか。
今でもエターナル環境で使われるような水準のベアはこの辺りから増えるようになります。

leoninarbiterthaliaguardianofthraben
モダン、レガシーで大活躍のこの二人。
このころから、1ブロックに1体は白に2マナの"ベア枠"が設けられるようになった気がします。

imposingsovereigngrandabolisher
《威圧する君主/Imposing Sovereign》は先手では鬼神の如き強さで人間ビートダウンで大活躍しました。
《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》は、白という最もコンボに縁が無い色でなければ
もう少し使われていたかもしれません。

labirynthcontainmentpriesthallowedmoonlight
そして今現在、エターナル環境で存在感を発揮している最新のベアがこちら。
《迷宮の霊魂/Spirit of the Labirynth》は発表当初から騒がれた1枚で
《渦まく知識/Brainstorm》が跋扈するレガシーでは強力無比の一言。
《封じ込める僧侶/Containment Priest》は先日発表された《Hallowed Moonlight》との比較が
記憶に新しいですね。これもリアニメイトを始めとするマナコスト踏み倒し手段だらけの
レガシーで結果を残しています。

意外に新しいカードが多いヘイトベア達!
それだけ、昨今のクリーチャーの質が上がっているということなのでしょう。
単純に戦闘能力だけのクリーチャーもいいですが、ヘイトベアのようなクリーチャーを
使いこなしての勝利こそ、マジックというゲーム、そして白の哲学の醍醐味だと思いませんか!?

shirosoma3
どうも、白に染まっていいんだよ!?第三回はウィニー特集です。

白といえば、ウィニー戦術なしには語れません。
そして、ウィニーといえば兵士騎士
サブタイプとして最初に登場し、そして結果も出したのは騎士が先でした。

whiteknightbenalishhero
どちらもアルファのカードで、方や現在は人間・騎士、方や人間・兵士ですが
カードに印刷されたのは<<Knight/騎士>>が先でした。
この<<Knight/騎士>>が結果を出したのが、1996年の世界選手権です。

12 Knights - Tom Chanpheng
Winner at World Chanpionships 1996
Creatures (27)
4 <<サバンナ・ライオン/Savannah Lions>>
4 <<白騎士/White Knight>>
4 <<Order of Leitbur>>
4 <<白き盾の騎士団/Order of the White Shield>>
2 <<セラの天使/Serra Angel/>>
2 <<Phyrexian War Beast>>

Spells (16)
4 <<剣を鍬に/Swords to Plowshares>>
1 <<増援/Reinforcements>>
1 <<臨機応変/Sleight of Mind>>
1 <<増援/Reinforcements>>
4 <<解呪/Disenchant>>
1 <<天秤/Balance>>
1 <<ハルマゲドン/Armageddon>>
1 <<土地税/Land Tax>>
1 <<Zuran Orb>>
1 <<Lodestone Bauble>>
Lands (24)
15<<平地/Plains>>
4 <<ミシュラの工廠/Mishra's Factory>>
4 <<露天鉱床/Strip Mine>>
1 <<Kjeldoran Outpost>>

Sideboard
1 <<臨機応変/Sleight of Mind>>
4 <<神への捧げ物/Divine Offering>>
1 <<復仇/Reprisal>>
1 <<流刑/Exile>>
1 <<魂の絆/Spirit Link>>
1 <<Energy Storm>>
2 <<アレンスンのオーラ/Arenson's Aura>>
1 <<黒の万力/Black Vise>>
2 <<鋸刃の矢/Serrated Arrows>>
1 <<Kjeldoran Outpost>>


驚くことに、今使っても普通に勝てそうなほどバランスがとれています。
青マナ源をデッキリストに書き忘れ、<<臨機応変/Sleight of Mind>>が唱えられないにも関わらず
優勝という結果を残せたのは、メタの読みもさながら
クリーチャー数、除去、置物破壊、土地破壊が最適な比率で搭載されていたからでしょう。

その後も、マジック史において白ウィニーデッキは安くてそこそこ戦えるデッキとして
大きい大会で結果を残したり、残さなかったり…しかし持て囃されるのは
単体での性能が高い<<騎士/Knight>>ばかり。

knightofmeadowgrainheroofbladehold
こんな高品質、高性能のナイト様には、流石の<<ヨツンの兵卒/Jotun Grunt>>も困り顔。

jotungrunt
「オ、オラ、田舎帰って母ちゃんの農家継ぐだ…」

なんて声が聞こえてきそうです。

そんなある日、このカードの登場により白ウィニー勢力図は一変します。
それがこちら!





thaliaguardianofthraben
我らが スレイベンの守護者、サリア 様です!
今まで、呪文を中心としたコンボやコントロールに対して相性がよくなかったウィニーデッキにおいて
「打ち消さないと確実にテンポを削いでいく脅威」として、また
「メインデッキに無理なく組み込める戦力」として、幅広い活躍を見せるスーパースターです。

初めて<<騎士/Knight>>が登場した約20年後に、とうとう一線級の<<兵士/Soldier>>が登場。
これからもこの騎士と兵士のタッグは、白ウィニーの屋台骨を支え
団結という白の哲学を広めてくれることでしょう!

最後に、僕が今最も可能性を感じているデッキをひとつ。

Soldiers - Mormagil
2nd Place at Magic Online Daily Event on 9/30/2014
Creatures (30)
4 <<バリラシュの旗騎士/Ballyrush Banneret>>
4 <<警備隊長/Captain of the Watch>>
4 <<ダールの戦長/Daru Warchief>>
4 <<徴募兵/Enlistment Officergt;>
4 <<陸軍元帥/Field Marshal>>
2 <<ロクソドンの門番/Loxodon GatekeeperSerra Angel/>>
4 <<秀でた隊長/Preeminent Captain>>
4 <<スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben>>

Spells (16)
4 <<虚空の杯/>>
4 <<金属モックス/Armageddon>>
4 <<抑制の場/Suppression Field>>
Lands (18)
10<<平地/Plains>>
4 <<古えの墳墓/Ancient Tomb>>
4 <<魂の洞窟/Cavern of Souls

Sideboard
4 <<トーモッドの墓所>>
4 <<エーテル宣誓会の法学者/Exile>>
4 <<コーの火歩き/Spirit Link>>
3 <<忘却の輪/Oblivion Ring>>

これが兵士デッキのスタンダードだ!

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